すべそれ読んで当時を思い出した。



1996年。友人の家。

当時中学1年生だった自分と彼は小学校からの同級生だったこともあり、頻繁に遊んでいた。

どこよりも早くジャンプが売っている場所を探しては金曜日に売ってる場所を発見して喜びを分かち合ったり、ガンダムのプラモデルを買いに行ったり、駄菓子屋やゲーセンでは専らキングオブファイターズに夢中だった。


その友人がある時、見慣れない手のひらサイズの箱を取り出した。


「なにそれ?」

友達に誘われて始める事にしたんだ。と言いながら箱を開けると中からカードが出てくる。

「カードダス?」

ちげーよ。魔法使いになって対戦するゲームらしい。海外のゲームなんだって。
(この時に友人が見せてくれた箱はミラージュのスターターだった)

「へー。見せて」

いいよ。匂い嗅いでみ。

「くっさ。なんか薬品臭い。それに絵が気持ち悪くない?」

ばか野郎それが良いんだよ。そう言った後に遊び方を説明してくれた。


見ての通り色が5つ。
赤白青黒緑とあって、土地の種類で出る色が決まってるんだよ。
召喚獣には攻撃力と守備力が書いてあって左が攻撃力で右が防御力。
同じカードは4枚まで入れられるらしい。

「あれ?この茶色いのは?(アーティファクト)」

わかんない。
一応レアリティってのが3段階あって、コモン、アンコモン、レアがあるらしい。

「この中でレアはどれなの?」

わかんない。とりあえず3枚入っているらしい。
(当時は今みたいにレアリティでシンボルの色が違うなんて親切な設計ではなく、判断できなかった。この後時間が経つにつれて、開けた時の位置で把握できることを知り、RPGマガジンなる雑誌にMTGがある事を知り、シングルを取り扱っている店舗を知って各カードの相場を把握していったのだった)

「これいくらなの?」
この箱1つで1500円。枚数が少ないやつで500円で売ってるよ。

「たっか。」

しかもこれだけじゃ全然遊べないんだよ。
俺は枠がきれいだから青使いたいから島を集めないといけないから、後3つくらいはこの箱を買わないといけないっぽい。

「6000円あればゲーム買えるじゃん。」

そうなんだけどさ。まぁせっかくだからこの中から青いのじゃないの1枚あげるよ。気が向いたら一緒にやろう。

「わかった。なんか躍動感凄いからこれにするわ。」

自分で購入したのはもっとずっと後の話だけれど、これが自分にとって初めてMTGのカードを手にした瞬間だった。


ちなみにこの時に選んだ1枚が「ボガーダンの槌」で当時のトップレアのだった事を知るのはもう少し先の話。

つづく?

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